CASE STUDY

業務改善事例

生成AIを使って、現場の業務を組み直した事例をまとめました。どれも実際に作り、運用しているものです。

CASE 01

撮りっぱなしの研修動画を、AIが解説動画に組み直す

介護技術の実演動画(移乗、体位交換・ポジショニング)

介護の実演を、話しながら長回しで撮った動画があります。この素材をAIに渡し、使う区間の選び出しから、手順の見出し、字幕、チェック項目、書き出しまでを任せました。AIは撮影時の声と映像を読み取ってシナリオを起こし、編集までを済ませています。人が行ったのは、内容の確認と直しの指示です。

移乗(ベッドから車いすへ)

撮影したままの素材

長さ 4分08秒

AIが組み直した解説動画

長さ 2分00秒(5章・16手順)

体位交換・ポジショニング

撮影したままの素材

長さ 7分55秒

AIが組み直した解説動画

長さ 4分27秒

AIがやったこと

  1. 音声を読む撮影時の声を、時刻付きの文字に起こします。
  2. シナリオを起こす文字から場面を推し量り、章と手順の区切り、残す区間、字幕とチェックの文言を決めます。
  3. 映像で確かめる動画から切り出した静止画と照らし合わせ、手の位置や動作の始まりと終わりを確認します。
  4. 編集して書き出す待ち時間、重複した説明、言い直しを切り、見出しと字幕を載せた動画を、AIが自分で書いたプログラムで書き出します。

人が確かめたのは、初めて見る人に要る説明が残っているか、専門用語の字幕表記、見せてよい範囲の3点です。最初にAIが組んだ版は、圧がかかる部位の説明など必要な説明まで削っていたため、戻すよう指示しました。

声で説明しながら作業している素材であれば、同じ流れで解説動画にできます。作業手順やシステム操作の説明、インタビューの粗編集などにも使えます。

検証の詳しい内容は、コラム記事「長回しの研修動画が、AIで解説動画になる時代」にまとめています。

CASE 02

PC操作の解説動画を、仕組みで自動に組み立てる

ツールの使い方を見せる1分前後の解説動画

台本、ナレーション、操作画面の録画、テロップ、組み立てまでを一続きの仕組みにしてあります。題材を渡せば、同じ型で動画が出てきます。

動画ができるまで

  • 元になる記事や手順書から、AIが1分前後の台本を書きます。
  • 台本を音声合成で読み上げ、文ごとの時刻を取ります。
  • ブラウザを自動で動かす仕組み(Playwright)が、ツールを開く、ボタンを押す、画像を読み込む、といった操作をなぞりながら録画します。ブックマークや通知など、余計なものは映りません。
  • 録画と画像、音声、テロップを、あらかじめ決めた型に流し込んで書き出します。

業務システムの操作マニュアルであれば、画面が変わったときも、録画と台本を差し替えるだけで作り直せます。

仕組みの詳細は、note「記事の解説動画を量産する仕組みの話」に書いています。

CASE 03

経費精算・営業資料・フォーム営業の半自動化

作業はAIに任せ、判断と最終確認だけを人に残す

3本とも、実際に運用している画面をそのまま録画しています。

経費精算(AI-OCR)

紙の読み取りから経理データまで

  • 領収書の写真をフォルダにためておくと、未処理の分をAIが読み取ります。
  • かすれた印字や手書きの文字、横向きの写真にも対応します。
  • 自信のない項目は黄色で知らせ、入力欄を選ぶと、写真のどこを読んだかを赤枠で示します。
  • 人が目で確かめてOKを押すと、経理データに移ります。

同じ仕組みは、FAXの注文書や紙の伝票にも応用できます。

営業資料のセミオーダー化

実績の検索から資料の完成まで

  • 社内の実績と事例を、AIが検索できる形に整えてあります(RAG)。
  • 問い合わせ文を渡すと、近い実績を理由つきで選び出します。
  • 必要なページを選んで最大16ページの営業資料を組み立て、出来上がりはAIが自分で点検して直します。
  • 誰が作っても資料の品質がそろい、商談前の資料づくりは半日から5分になりました。

問い合わせフォーム営業の半自動化

文面の書き分けからフォーム入力まで

  • 営業リストから問い合わせフォームを開き、指定の欄に情報を自動で入力します。
  • 相手のサイトを読み、会社ごとに提案文を書き分けます。
  • 営業お断りを明記している会社は、自動で対象から外します。
  • 送信ボタンは人が押します。送った会社は記録して二度送りを防ぎ、文中のリンクから反応のあった会社も分かります。

各事例の仕組みや、導入の進め方について、詳しくはお気軽にお尋ねください。