あなたは動画を見るとき、どのような環境で見ることが多いでしょうか?
もちろんテレビや映画は家で見ること機会が多いと思いますが、商品動画や案内ビデオは会社のパソコンや電車の中、展示会会場などで見ることも多いのではないでしょうか。
こういった音が出せない環境下のユーザを無視した動画を制作すると、沢山の視聴者を逃す可能性があります。
今回はこのような問題意識の元、視聴デバイスや視聴する時間帯などに関するデータを見ていき、視聴シチュエーションを具体的に見ていきたいと思います。
米国Yahoo!が2013年12月に発表した調査”Why Online Video is a Daily Habit(Yahoo Insights Team)” の結果の中から一部をご紹介させていただきます。
調査名:Why Online Video is a Daily Habit
(調査方法1)聞き取り調査
サンプル数:20 対象年齢:16~34歳
対象者概要:日常的に動画視聴している
(調査方法2)WEB調査
サンプル数:1,775 対象年齢:16~44歳
対象者概要:週に少なくとも数回Web動画を視聴している
デバイスごとの視聴ではノートパソコンがトップ、日常的にはスマートフォンでの視聴も
デバイスごとの視聴割合は、ノートパソコンでの視聴が最も多くなっており、スマートフォンでの視聴と比較すると20%もの開きがあります。
<データサマリ>
参考情報:
アメリカのスマートフォン所有者は1億4800万人 アメリカのタブレット所有者は7200万人
一方、1日に一回以上動画を見るデバイスを調査したところ、ノートパソコンとスマートフォンの差は僅か4%に留まっています。
このように、ノートパソコンでの視聴が最も多いが、スマートフォンを使っての手軽な視聴も頻繁に行われていることがわかります。
<データサマリ>
自宅にいる時間帯はパソコン、外出時はモバイルで
このデータは、時間帯別の利用端末になります。
夜や朝といった自宅にいる時間はノートパソコンでの視聴が多く、外出の多い昼の時間はスマートフォンで視聴が多くなっています。
<データサマリ>
昼間は短いコンテンツ、夜は長いコンテンツが有効
このデータでは時間帯別に、動画の尺の長さごとの視聴割合が分かります。
昼の時間は短い動画、夜は長い動画が見られる傾向があります。
先ほどのデータと掛けあわせてみると、スマートフォンでの視聴が多い昼間においては、長い動画が視聴されにくいのでは?という仮説が立てられます。
<データサマリ>
補足:
User generated contents :Webサイトの利用者(ユーザ)によって制作・生成されたコンテンツ。
電子掲示板(BBS)やブログ、プロフ、Wiki、SNS、ソーシャルブックマーク、動画投稿サイト、写真共有サイト、イラスト投稿サイトなどに書き込まれたり投稿されたコンテンツの総称。
参照:https://e-words.jp/w/UGC.html
まとめ
このようにノートパソコンと同じようにスマートフォンでの視聴を考慮することも重要になります。スマートフォンは画面も小さく、音声環境が悪いことが多いため、それを考慮して動画のビジュアルを設計する必要があります。また、スマートフォンでの動画視聴が想定される場合には、長い動画が視聴されにくい特徴を考慮したうえで動画構成を検討しなければいけません。特に、電車等公共機関での移動が多い日本においては、スマートフォンによる公共機関での動画視聴を意識することがより重要になってきます。
動画で効果的なプロモーションを考えている場合には、是非スマートフォンでの視聴も考慮に入れ、
の3点を意識しましょう。
昼に短めの動画で興味を引き、そこから夜の長めの動画視聴につなげることも有効な戦略であると考えられます。
参考:
https://advertising.yahoo.com/Insights/ONLINE-VIDEO-DAILY-HABIT.html