AI動画制作会社への依頼の流れ|工程・費用・修正対応の進め方

AI動画制作会社への依頼の流れ|工程・費用・修正対応の進め方

「動画を頼みたいけれど、AI動画って結局アニメっぽい映像でしょう?」——AI動画について制作会社へご相談いただくと、最初によく耳にする声です。たしかに少し前までは、AI動画=セルアニメ風のショート動画というイメージが先行していました。

ただ、ここ数年でAI動画の表現の幅は大きく広がりました。実写風・セルアニメ風・3DCG風・色鉛筆風・モーション風・ドット絵風など、ひとつのワークフローで多彩なテイストに対応できる手法へと進化しています。「アニメっぽい映像を短納期で作るサービス」という古い理解のまま選択肢から外してしまうと、AI動画ならではの強み——短納期・テイストの自由度・修正のしやすさ——を見逃すことにもなりかねません。

この記事は、AI動画を制作会社に外注することを検討している方に向けて、Smarveeで運営しているAI動画受託制作サービス「スマービーAI」の進め方を例に、企画から納品までの工程・費用・修正対応をまとめたものです。実写・アニメも含めた動画制作全体の流れは、別記事「動画制作の進め方完全ガイド」で整理しています。

動画制作の進め方完全ガイド|実写・アニメ・AI動画の工程と選び方

動画制作の進め方を、実写・アニメ・AI動画のパターンで横並びに整理。費用・期間・向いている用途の比較から、問い合わせ〜納...

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AI動画とは|実写・アニメを横断する新しい選択肢

AI動画とは、画像生成AI・動画生成AIを活用して制作する動画の総称です。実写の撮影や、原画を1枚ずつ描き起こす作業の代わりに、生成AIに「どんな映像を作りたいか」を指示して画像と動画を生成し、それをつないで1本の動画に仕上げます。実写でいう「撮影」、アニメでいう「作画」にあたる部分が、生成AIに置き換わるイメージです。


ひとつのワークフローで多彩なテイストに対応

AI動画の最大の特徴は、テイストの自由度です。原理的にはあらゆるテイストに対応可能で、Smarveeでも案件に応じて幅広く対応しています。なかでもよくご依頼いただく代表的な6テイストは次の通りです。

実写・色鉛筆・3DCG・ドット絵・モーション・セルアニメの6テイストのサンプル静止画を横並びで並べたビジュアル
ひとつのワークフローで多彩なテイストに対応

実写動画では実写しか撮れず、セルアニメ動画ではセルアニメしか作れません。AI動画は、同じワークフロー・同じ制作期間のなかで、これらのテイストを切り替えたり組み合わせたりできるのが、従来の制作との大きな違いです。


「アニメ動画の代替」ではなく「第3の選択肢」

これまで動画制作の選択肢は実写かアニメの2択でしたが、AI動画は両方の領域に部分的に踏み込みつつ、どちらの完全な代替にもならない第3の選択肢として位置づけが固まりつつあります。実写の本物感、セル・手書きアニメの細やかな表現は、それぞれにしか出せない領域です。「AI動画ですべての動画を置き換える」のではなく、目的・予算・期間に応じて選び分けるのが、現実的な使い方です。


AI動画の特徴と向いている案件

AI動画の強みは「スピード」「量産・展開のしやすさ」「テイストの自由度」の3つです。これらが効く案件タイプを押さえておくと、自社の用途と合うかの判断がしやすくなります。


スピード・量産・テイストの自由度が強み

スピード:撮影日も原画工程も不要なため、企画が固まれば最短1週間で納品できます。公開日が決まっている案件で重宝されます。

量産・展開のしやすさ:1度キャラクターや世界観を設計してしまえば、同じ登場人物・同じ世界観のままシナリオを差し替えて、複数本をまとめて作ることができます。Smarveeでも「30秒×6本プラン(58.8万円/1本あたり9.8万円)」での依頼が増えています。

テイストの自由度:実写風・セルアニメ風・3DCG風など、案件のテーマや訴求に合わせて幅広いテイストから選べます。実写動画やセル・手書きアニメでは表現できない雰囲気——未来感のある3DCG風、レトロなドット絵風、温かみのある色鉛筆風など——も同じワークフローで実現できます。


AI動画が向いている案件タイプ

Smarveeでよくご相談いただく案件のうち、AI動画の強みが特に活きるのは次のような案件です。

  • 短納期で立ち上げたい案件:展示会・キャンペーン・プレスリリースに合わせて急ぎたい案件
  • 複数バリエーション展開:採用ターゲット別、業界別、地域別など、訴求軸を変えた複数本を一気に作りたい案件
  • 実写では撮りにくい設定:未来のオフィス、海外ロケーション、ファンタジー世界、SF設定など
  • 特定のテイストで世界観を作りたい案件:色鉛筆風の温かみ、ドット絵風のレトロ感、3DCG風の立体感など、実写では出せない雰囲気で訴求したい案件

逆に、実在の商品・人物の説得力が必要なケース1分以上の長尺で1本のストーリーを通したい案件複雑な図解や数値・データの説明が中心になる案件は、現時点では実写・セル/手書きアニメ・モーションアニメのほうが向いています。ただし、メインパートはAI動画・苦手なパートだけ別手法で組み合わせるハイブリッド構成で対応するケースも増えており、「AI動画では無理」と早々に諦めず、得意な部分だけ切り出す進め方も視野に入ります(次の章で詳説)。


AI動画でできること・できないこと

AI動画への期待値は両極端に分かれがちです。「これからは全部AIでできる」と過大評価する方と、「所詮AI」と最初から選択肢に入れない方がいて、AIの特性そのものが正しく浸透していないのが現状です。両方の誤解を解くためにも、できることと、現時点で苦手な領域を率直にお伝えします。


できること

  • 同じ登場人物・世界観での量産:キャラクターシートと世界観を設計しておけば、同じテイスト・同じ登場人物のまま、複数本を制作できる
  • カット単位の差し替え:「3カット目だけ別のシーンに変更」「ラストカットを別パターンに」など、カット単位の修正は比較的軽い
  • テイストの幅広い表現:実写風・セルアニメ風・3DCG風など、案件に合わせた多彩なテイスト
  • 実写では撮りにくい設定:未来のオフィス、海外、ファンタジー、SFなど、撮影に予算・許可・物理的制約が大きい設定を、撮影なしで表現可能
  • 短納期での立ち上げ:企画が固まっていれば、最短1週間で初稿が出せる


できないこと(苦手な領域)

  • カット内のピンポイント修正:「ネクタイの色だけ変える」のような部分修正は苦手。AIはカット単位で映像を作り直すため、再生成すると目的の修正点以外(キャラの動き・表情・背景の細部)も変わってしまうため。修正は基本的に「カットまるごと差し替え」になります
  • 連続性の高い細やかな演技:連続的な表情変化や複雑なアクション(戦闘・ダンス・スポーツ)は、現時点でセル・手書きアニメや実写のほうが安定
  • 詳細な図解・数値・文字の正確性:フロー図、グラフ、業務プロセス図解はAI動画がもっとも苦手。映像内の文字・数字も弱く、Smarveeで実際に作った6テイストのサンプルでも「カレンダー」表記をきれいに出すのに苦労するのが正直なところ
  • 空間・背景の一貫性と長回しのワンカット:同じ部屋・同じアングルで会話が続くシーンなど、空間を維持しながら長くワンカットで撮る構成は難しい。AI動画は5秒を1カットの基本単位として制作しており、長回しのワンカット映像は現時点で現実的な利用を推奨していません


苦手領域の補い方|ハイブリッド構成

演技性が必要なカットだけ手描き/メインは実写・補足だけAI動画/音声だけプロのアフレコ、の3パターンのハイブリッド構成図
苦手領域の補い方|ハイブリッド構成

苦手領域があっても、用途全体を諦める必要はありません。Smarveeでは、AI動画と他の手法を組み合わせるハイブリッド構成でご対応するケースが増えています。

  • 演技性が必要なカットだけ手描きに切り替える:感情の細やかな変化や複雑なアクションのカットだけ、手書きアニメで作画して差し込む
  • メインは実写・補足映像(インサート/Bロール)だけAI動画:撮影が大変な空撮イメージ・海外の街並み・抽象イメージなどの補足カットだけAI動画で生成
  • 音声だけプロの声優・ナレーターでアフレコ:映像はAI動画、音声だけプロ収録で訴求力を強化

「AI動画100%」で完結させる必要はなく、得意領域はAI動画で、苦手領域は他の手法で補う——この組み立て方によって、純粋なAI動画よりも幅広い案件に対応できます。


AI動画の制作工程|企画から納品までの5フェーズ

ここからは、AI動画が実際にどんな工程で作られていくかを、スマービーAIの進め方を例に解説します。実写・アニメと同じ「企画 → 制作 → 編集 → 確認 → 納品」の大枠は共通ですが、AI動画ならではの「画像生成」「動画生成」が独自工程として組み込まれているのが特徴です。


全体フロー|AI動画の5ステップ

スマービーAIの基本パッケージは、次の5ステップで進みます。最短1週間で初稿納品まで到達できる構成です。

  • 1. ヒアリング・企画(1日目)
  • 2. 登場人物・世界観の設計(2日目)
  • 3. 絵コンテ+画像生成(3〜4日目)
  • 4. 動画生成(5〜6日目)
  • 5. カットつなぎ・音響仕上げ(7日目)
AI VIDEO PRODUCTIONAI動画制作の5ステップフロー企画から初稿納品まで最短 7 DAYS1日目ヒアリング・企画ストーリー・キャラ設定・シーン構成を決める12日目登場人物・世界観の設計キャラクターシート作成23〜4日目絵コンテ+画像生成同時進行で見た目を確定35〜6日目動画生成Image to Video/Reference to Video47日目カットつなぎ・音響仕上げBGM・効果音・ナレーション5最短1週間で初稿納品
AI動画制作の5ステップフロー

スマービーAIの基本パッケージは「カットつなぎまで」を含む構成で、グラフィックテロップ、合成・演出、効果音の作り込みなどはオプションです。「どこまでが標準でどこからが追加か」は会社により異なるため、見積もり時の確認をおすすめします。


1. ヒアリング・企画

オンライン打ち合わせで、ストーリー・キャラクター設定・シーン構成を決めます。スマービーAIの基本パッケージ(30秒・14.8万円〜)は、台本にして200字弱・6シーン前後に収まる尺感を前提に料金を組んでいます。これより複雑な構成や長尺は別途お見積りでのご相談です。

ヒアリングの段階で、AI動画が苦手な要素を含むご要望が出てきた場合は、この段階でリスクを共有し、実現可能なシナリオに調整します。後の工程に入ってから「やっぱりできなかった」と巻き戻ることを防ぐため、企画段階でできる・できないの線引きをすり合わせるのが、AI動画では特に重要です。

AI動画ならではのポイント:ヒアリング後、Smarveeでは多くの案件でワンシーンだけ実際に動くサンプル映像をお出ししています。テキストや絵コンテだけでは伝わりにくい「テイストの雰囲気」「動きのスピード感」を、発注前に確認していただくためです。実写やセルアニメではこの段階で動くサンプルを出すのは難しいため、AI動画ならではのメリットといえます。


2. 登場人物・世界観の設計(キャラクターシート)

ヒアリングで方向性が固まったら、キャラクターシートを作成します。1人のキャラクターに対して、正面・横・後ろなどのアングル、立ち姿・座り姿などのポーズ、笑顔・真顔などの表情、衣装・髪型・小道具のバリエーションを生成しておく設計資料です。

このキャラクターシートが、後の画像生成・動画生成のあいだの「同じ人物だと認識される基準」として機能します。AI動画は毎回ゼロから映像を生成するため、シートなしでは顔のパーツや服装が大きく揺れます。シートの作り込みが、最終的な一貫性を決めます。職業・時代背景などの設定は、参考写真をクライアントから共有いただいて反映します。


3. 絵コンテ+画像生成(同時進行)

AI動画の制作工程でもっとも特徴的なのが、絵コンテと画像生成を同じ工程で進める点です。通常の制作では絵コンテ→デザイン→制作の順序ですが、AI動画では絵コンテを書きながら画像生成AIを動かして、実際の見た目をその場で確認しながら進められます

シーン原画の生成では、想定と違う結果が出ることが日常的にあります。背景イメージの不合致、ディテールの違和感(例:昭和の時代設定なのに登場人物がスマホを持っている)、既存キャラクターへの類似などです。細部のエラーは次工程の動画生成で吸収できることが多いため、シーン原画の確認ではストーリー全体の流れと、トーン・雰囲気の統一感を最優先で見ます。


既存キャラクターとの類似は、著作権リスクとして慎重に扱う

AI画像生成は学習データの影響で、人気アニメ・漫画のキャラクターに似たビジュアルを出力してしまうことがあります。これは著作権・パブリシティ権の観点で大きなリスクとなるため、Smarveeでは素材生成のタイミングから人間によるチェックをポリシーとしています。具体的には、画像検索での類似チェック、プロンプトを別の生成AIに入力しての傾向確認、類似が見つかった場合の特徴調整、といった手順です。AI任せにせず、人間の目を必ず介在させることを最低ラインとして守っています。


4. 動画生成

シーン原画にOKが出たら、動画生成AIでアニメーション化していきます。シーン原画を入力するImage to Video(画像から動画化)が基本ですが、参考映像の動きやスタイルを引き継ぐReference to Videoを併用するケースも増えています。シーンの内容や目指す動きの質感に応じて、これらの手法を使い分けながら、5秒前後の動画クリップを生成します。

動画生成は、必ずしもコンテ通りの結果が出るわけではありません。予想以上に良い結果が出た場合は、コンテを変更して新しい表現を採用することもありますし、生成結果が安定しないシーンは別ツールで再生成・別アングルでの差し替え・構成調整で対応します。「コンテ通りに作る」というよりも、コンテをガイドにしながら生成結果を見て最適なものを採用するのがAI動画のスタイルです。


5. カットつなぎ・音響仕上げ

生成された動画クリップを並べてつなぎ、1本の動画に仕上げる最終工程です。カットの長さやタイミングを調整してテンポと流れを作り、BGM・効果音・ナレーションを加えて完成です。

ナレーションは基本パッケージでは自動音声(AIナレーション)を使用します。オプションで、プロのナレーター・声優によるアフレコもご対応可能です。BGMは著作権処理済みの素材ライブラリから選定します。

ここまでが、スマービーAI基本パッケージ「カットつなぎまで」の範囲です。グラフィックテロップ、合成・演出、効果音の作り込みなどを加える場合は、オプションとして個別にお見積りします。


確認・修正対応・納品の流れ

制作工程の最終フェーズは、確認・修正・納品です。AI動画では、カット単位で生成しながら段階的に確認を重ね、最終的なつなぎが終わった時点でデータ納品へ進みます。


AI動画は段階的な確認が前提

AI動画では、画像生成段階・動画生成段階・カットつなぎ後の3つのタイミングで、それぞれ確認をはさみながら進めます。

  • シーン原画(画像生成)の段階:シーンごとの見た目・テイスト・キャラクター・世界観の方向性を確認
  • 動画生成の段階:カットごとの動きやカメラワークの確認(必要に応じて再生成)
  • カットつなぎ後:1本の動画として、テンポ・流れ・全体感の確認

「全部できあがってから一気に確認」ではなく、段階を踏んで合意を重ねながら最終形に向かうスタイルです。早めに方向性のズレを見つけられるため、終盤の手戻りが起きにくく、納期も読みやすくなります。


修正対応の進み方|カット差し替えが基本動作

AI動画の修正対応は、カット単位の差し替えが基本動作です。

  • 得意な修正:カットの差し替え・順序入れ替え・テンポ調整など、カット単位・全体構成レベルの修正
  • 苦手な修正:ネクタイの色だけ変えるような、カット内のピンポイント修正

苦手な修正は現実的にはカットまるごと作り直しになります。再生成するとキャラの動き・表情・背景の細部も一緒に変わってしまうため、「狙った1点だけ直す」のは原理的に難しい——という前提を共有したうえで、進め方を判断します。

修正のやり取りをスムーズにするには、時間とカット番号を明示し、修正の方向性を具体的に伝え、「カット差し替え」になる前提で要望を出すのがおすすめです。修正の往復を1〜2回で完結させるためにも、最初のフィードバックでなるべくまとめて指摘いただけると進行が早まります。


納品の流れ

最終版でOKが出れば、データ納品となります。

  • ファイル形式:MP4が基本
  • 解像度:スマービーAIでは720P(1280×720)での出力を標準仕様としています。1080P(Full HD/1920×1080)が必要な場合はアップスケール処理でご対応します。SNS用の縦型・正方形フォーマットも、最初の発注段階でお伝えください
  • データの受け渡し方法:オンラインストレージやファイル転送サービスでの共有


納品後の素材保管|2年間の保管をお約束

スマービーAIでは、納品後の素材データ(生成元の画像・動画クリップ・編集データ)を原則2年間保管しています(実運用上は、それ以降も保管されているケースがほとんどです)。

「動画を15秒に短縮してSNS用に展開したい」「テロップだけ別パターンに差し替えたい」「同じキャラクター・世界観で続編を作りたい」といった追加対応が後日発生した場合、保管期間内であればゼロから作り直すのではなく、既存素材を活かして再編集できます。


AI動画の費用と期間の目安

AI動画にかかる費用と期間を、スマービーAIの料金体系を例に整理します。


費用の目安|30秒14.8万円から

  • 30秒・1本制作14.8万円〜
  • 30秒×6本まとめプラン58.8万円(1本あたり9.8万円)

1本だけ作るより、6本まとめて発注いただいたほうが1本あたりのコストが3割以上安くなります。登場人物・世界観の設計を1度作れば6本分のシナリオで使い回せるためで、シリーズ展開や複数バリエーションを想定している案件では、まとめプランをご検討ください。


基本パッケージに含まれる範囲

スマービーAIの基本パッケージ(30秒・14.8万円〜)に含まれているのは、ヒアリング・企画/キャラクターシート作成/シーン原画(画像生成)/動画生成/カットつなぎ/AI自動音声ナレーション/著作権処理済みBGMの選定・適用、です。

修正対応の標準回数:各工程で1回ずつ(シーン原画・動画生成・カットつなぎ後の3タイミング)が基本パッケージに含まれます。動きの速いシーンや5秒以上のカットなど難度の高いカットをオプションで追加されたケースでは、該当シーンに対して個別に2回以上のチェック工程を組み込みます。


オプション項目

基本パッケージに含まれない仕上げ・拡張項目は、オプションとして個別お見積りです。

  • プロナレーター・声優によるアフレコ
  • グラフィックテロップ・字幕の追加
  • 合成・演出の追加:光源・レンズフレア設定、パーティクル処理、カラーグレーディング、グリッチ処理など、映像に質感と作品性を加える作業(後述)
  • 効果音の作り込み
  • 動きの速いシーン・5秒以上のカット:戦闘シーン・ダンス・複雑なアクションなど
  • アップスケール(720P → 1080P/4K)

「どこまでが標準でどこからがオプションか」は会社ごとに異なるため、複数社で比較する場合は見積書の項目内訳をしっかり確認するのがおすすめです。


合成・演出オプション|地味だが手間のかかる質感づくり

「合成・演出の追加」は、ひとことで言えば映像に質感と作品性を加える、地味だが手間のかかる仕上げです。一例として次のような作業がありますが、あげればキリがありません。

  • 光源・レンズフレア設定:光の入り方を調整して立体感や雰囲気を持たせる
  • パーティクル処理:ホコリ・粉雪・光の粒など、空間の情報量を増やす要素の追加
  • カラーグレーディング:シーン全体の色味を整える作業。短尺ではそれほど影響が大きくないが、長尺になるほど質感の差が出やすく、ブランド訴求や情緒重視の動画では特に重要
  • グリッチ処理:意図的なノイズ・画面の乱れなど、演出的な質感

これらはAI動画の標準納期1週間に収まる作業ではなく、別工程として時間と手間を確保する必要がある領域です。ブランド動画・広告・イベント映像など、質感が訴求力に直結する案件でご検討いただくケースが多いオプションです。


制作期間の目安|最短1週間

スマービーAIの標準納期は、初稿納品まで1週間です。1日目ヒアリング、2日目キャラクターシート、3〜4日目絵コンテ+画像生成、5〜6日目動画生成、7日目カットつなぎ・納品、という配分が標準です。

ただし、これは社内確認のスピードや修正回数、オプションの有無によって前後します。

  • 6本まとめプランで発注 → 2〜3週間が目安
  • プロナレーターによるアフレコ追加 → 数日プラス
  • 動きの速いシーン・5秒以上のカットなど難度の高いカット追加 → 個別に2回以上のチェックで数日プラス
  • 合成・演出オプション追加 → 内容によりますが、おおむね1〜2週間プラス
  • 細かな修正対応が複数回 → 1〜2週間プラス

公開日が決まっている場合は、最初の打ち合わせで必ずお伝えいただくと、逆算したスケジュールを組みやすくなります。

自社に合うAI動画の進め方を相談したい方へ

AI動画の用途・予算・スケジュールをお伺いして、過去の類似事例や費用感、ハイブリッド構成での進め方も含めてご提案します。



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AI動画制作会社の選び方

AI動画制作会社を選ぶときの5つのチェック軸(テイストの幅/動くサンプル提示/著作権リスクへの対応/見積書の透明性/ハイブリッド対応)を縦並びで示した図
AI動画制作会社の選び方|5つのチェック軸

AI動画は手法そのものが新しいため、制作会社の選び方にもまだ業界共通の常識が固まっていない領域です。Smarveeでも相見積もりに並ばせていただく機会が増えていますので、よく聞かれる比較軸を5つに絞ってお伝えします。


1. 対応できるテイストの幅

AI動画=セルアニメ風、というイメージのまま提案している会社もまだ少なくありません。実写風・3DCG風・色鉛筆風など、複数テイストを跨いだ実績があるかを確認しておきたいポイントです。1つのテイストだけしか作ってこなかった会社と、複数テイストを使い分けてきた会社とでは、企画段階での提案の幅がかなり変わります。


2. 発注前に「動くサンプル」を出してくれるか

AI動画ならではの強みのひとつが、発注前に1シーンだけ動くサンプル映像を出せることです。生成スピードが速いから可能になっている進め方で、実写・セルアニメでは現実的に難しい領域です。文字や絵コンテだけで判断して発注し、納品時に「想像していたテイストと違った」というミスマッチが起きるのを防ぐためにも、動くサンプルを出してくれる会社かどうかは大きな判断材料です。


3. 著作権リスクへの対応体制

AI動画の素材は、学習データの影響で既存のキャラクター・キャスト・ブランドに似たビジュアルを出力してしまうリスクがあります。これは法的トラブルにつながりかねない領域なので、生成段階で画像検索・プロンプトでの類似チェックを行っているか、AI任せで納品まで進めず人間の目を介在させるポリシーがあるか、契約書や見積書で著作権・パブリシティ権が明文化されているかを確認すると安心です。


4. 見積書の項目内訳と修正回数の透明性

AI動画は「30秒14.8万円」のように一見シンプルな価格に見えますが、基本パッケージとオプションの線引きが会社ごとに大きく違います。基本パッケージに含まれる工程の内訳、修正対応の標準回数と追加修正費用、オプションの単価、素材保管期間などをひととおり確認しましょう。価格の安さだけで決めると、後から「これも追加費用です」が積み重なって結果的に高くつくケースもあります。


5. ハイブリッド対応の柔軟性

AI動画には苦手な領域があるため、他の手法と組み合わせるハイブリッド構成を組めるかは制作会社の総合力に直結します。ハイブリッドにも種類があり、モーションアニメ的要素(図解パートを補う)、セル/手書きアニメ的要素(演技性の高いカットを手描きで補う)、実写的要素(カラーグレーディングや実写素材との合成)など、横断的なディレクションができるかが選定軸になります。

ハイブリッドには主従の関係もあります。メインがAI動画でサブが他手法というパターンもあれば、メインが実写やセル・手書きアニメでサブとしてAI動画を使うパターンもあります。「AI動画ありき」ではなく、案件全体を見たうえで最適な配分を組んでくれるかが判断軸です。

参考までに、Smarveeも実写・セル/手書きアニメ・モーションアニメ・AI動画のすべてを自社内のスタッフだけでカバーしているわけではなく、AI動画を中核に置きつつ、案件ごとに得意分野のクリエイターや協力会社を見極めて外部とチームを組むスタイルで運営しています。「AI動画専門」を名乗る会社よりも、外部リソースも含めて動画制作全体をディレクションできる体制を持っているかどうかを、見積もりの段階で確認しておくと安心です。


まとめ|AI動画を「第3の選択肢」として検討するために

ここまで、AI動画を制作会社に外注する際の工程・費用・修正対応・選び方を整理してきました。改めてポイントを振り返ります。


AI動画の強みと使いどころ

AI動画ならではの強みは、スピード(最短1週間)/量産・展開のしやすさ/テイストの自由度(実写風・セルアニメ風・3DCG風など多彩)の3つです。短納期で立ち上げたい案件、複数バリエーションの展開、実写では撮りにくい設定、特定のテイストで世界観を作りたい案件で特に活きます。

一方、カット内のピンポイント修正・細やかな連続演技・詳細な図解・空間と背景の一貫性・長回しのワンカットは苦手な領域です。これらが必要な案件でも、メインはAI動画・苦手なパートは他の手法と組み合わせるハイブリッド構成で対応できる場合が多くあります。

選び方を一言でまとめると、「何を伝えたいか × どれくらいの予算と期間か × 修正対応をどう進めたいか」の3軸で考える、ということに尽きます。実写・アニメ・AI動画の使い分けの全体像については、ハブ記事「動画制作の進め方完全ガイド」で整理していますので、合わせてお読みいただくと判断軸がより固まります。

動画制作の進め方完全ガイド|実写・アニメ・AI動画の工程と選び方

動画制作の進め方を、実写・アニメ・AI動画のパターンで横並びに整理。費用・期間・向いている用途の比較から、問い合わせ〜納...

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「自社の用途にAI動画が合うか相談したい」「AI動画でこんな表現ができるか知りたい」「予算感とスケジュール感だけ先に把握したい」——どんな段階のご相談でも、お気軽にお問い合わせください。動画の用途や課題をお伺いしたうえで、過去の類似事例や費用感、ハイブリッド構成での進め方も含めてご案内します。

スマービーAIのテイストや活用シーンの具体例は、サービスページでもご紹介しています。

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AI動画の受託制作サービス「スマービーAI」。実写風・セルアニメ風・3DCG風・色鉛筆風・モーション風・ドット絵風まで、...

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よくある質問(FAQ)

Q.
AI動画の費用はどのくらいかかりますか?
A.スマービーAIの場合、30秒で14.8万円〜、30秒×6本まとめプランで58.8万円(1本あたり9.8万円)が基本です。基本パッケージにはヒアリング・キャラクターシート作成・画像生成・動画生成・カットつなぎ・自動音声ナレーション・著作権処理済みBGMが含まれます。プロナレーターによるアフレコ、合成・演出の追加、テロップ作り込み、アップスケールなどはオプションで個別お見積りとなります。
Q.
AI動画の納期はどのくらいですか?
A.スマービーAIの標準納期は初稿納品まで1週間です。社内確認のスピード、修正回数、6本まとめプラン、合成・演出オプションの追加などにより、2〜3週間程度になるケースもあります。公開日が決まっている場合は最初の打ち合わせで必ずお伝えください。
Q.
AI動画でできないこと・苦手なことは何ですか?
A.カット内のピンポイント修正(ネクタイの色だけ変えるなど)、連続性の高い細やかな演技、詳細な図解・数値・文字の正確性、空間・背景の一貫性が必要な長回しのワンカットは、現時点で苦手な領域です。これらが必要な案件では、AI動画を諦めるのではなく、モーションアニメ・セル/手書きアニメ・実写などと組み合わせるハイブリッド構成でのご相談もいただけます。
Q.
既存のキャラクターやブランドに似たものが生成される心配はありませんか?
A.AI動画の素材は、生成AIの学習データの影響で人気アニメ・漫画のキャラクターに似たビジュアルを出力してしまうリスクがあります。Smarveeでは素材生成のタイミングから人間によるチェックをポリシーとしており、画像検索・プロンプトでの類似チェック・特徴の調整を組み合わせて、著作権・パブリシティ権リスクを抑える運用をしています。AI任せにせず、人間の目を介在させることを最低ラインとして守っています。
Q.
修正対応はどこまで含まれますか?
A.基本パッケージには各工程で1回ずつの修正(シーン原画段階・動画生成段階・カットつなぎ後の3タイミング)が含まれます。動きの速いシーンや5秒以上のカットなど難度の高いカットをオプションで追加されたケースでは、該当シーンに対して個別に2回以上のチェック工程を組み込みます。修正はカット単位の差し替えが基本動作で、カット内の一部分だけを修正するピンポイントな修正は原理的に苦手な領域です。
Q.
AI動画と実写・アニメ、どう使い分ければいいですか?
A.短納期・量産・テイストの自由度を求めるならAI動画、実在の商品・人物の説得力が必要なら実写、世界観・ブランドを強く打ち出したいならセル・手書きアニメ、仕組み・概念を整理して見せたいならモーションアニメ、というのが基本です。「何を伝えたいか × どれくらいの予算と期間か × 修正対応をどう進めたいか」の3軸で考えると整理しやすくなります。詳しくはハブ記事「動画制作の進め方完全ガイド」で各手法の比較表とともに解説しています。

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