【動画が再生できない!?】そんなときに必ず役立つ6つの知識

【動画が再生できない!?】そんなときに必ず役立つ6つの知識

パソコンやカメラの高性能化・低価格化などにより、動画はより身近な存在になり、プライベート、ビジネスに関わらず、動画を扱うことが非常に多くなってきています。
でも、肝心の動画が見れない!なんてことありませんか?

「このパソコン買ったばっかりの最新型なのに・・・」
「同じ拡張子のファイルをこないだは再生できたんだけど・・・」
「映像は流れるのに、音声は出ない・・・」
「音声だけは聞こえるのに、映像が表示されない・・・」

ファイルについての正しい知識を持っていれば、このような状況でも原因を冷静に切り分け、対処することができるようになります。


拡張子は合っているのに再生できない!

パソコン上で取り扱うファイルは、それが何のデータであるかが分かるように、拡張子というものが付いています。メモ帳だったら「.txt」、エクセルだったら「.xls」や「.xlsx」、画像だったら「.jpg」や「.png」などがそれにあたります。

動画ファイルにも、それらと同じように拡張子が存在しており、代表的なところでは、「.mp4」「.mov」「.avi」「.mpg」などがあります。

それらの拡張子を見れば、動画ファイルであることは特定できるものの、対応しているプレイヤーでも再生できないことがあります。

その理由は「コーデック」。

拡張子が動画ファイルであっても、コーデックが合っていないと再生できないのです。例えば、「.mov」という拡張子に対応する映像の鍵(=コーデック)は、なんと10種類以上もあります。

拡張子と鍵(=コーデック)が1対1でないため、拡張子はその正体を表す目安程度にしかならず、動画ファイルの扱いをより難しいものにしています。


拡張子とコーデックのイメージ


動画ファイルの再生には「コーデック」が必要!


宝箱と鍵のイメージ

一つの「動画ファイル」の中には、音声データと映像データが格納されています。そして、そのデータはパソコンのソフトでより効率的に処理させ、扱いやすくるために「コーデック」というものにより圧縮・符号化(エンコードともいいます)されています。

つまり、動画再生をする際には、圧縮したときに利用した「コーデック」と同じ「コーデック」を使って、データを解凍してあげないと、再生できない仕組みになっています。

理解しやすくするために、「コーデック」を「鍵」、「映像・音声データ」を「宝箱」に例えて考えてみましょう。

動画ファイルの中には宝箱が2つ入っていて、それぞれ異なる鍵で施錠されています。つまり、宝箱をあけて動画を再生するためには、それぞれの宝箱に対応した鍵(=コーデック)が必要になる、というわけです。


動画ファイルの鍵を調べる

このように非常に複雑な動画ファイルですが、専用のソフトを利用すれば、鍵穴をチェックして一発で鍵を特定することができます!

動画の仕様をチェックするソフトは色々ありますが、その中でも鍵(=コーデック)をチェックするものは、「コーデックチェッカー」と言われており、様々なフリーソフトが存在しています。

有名なもので、「真空波動研SuperLite」というフリーソフトがあります。対象のファイルをソフト上にドラッグ&ドロップするだけで各種ファイル情報が表示されるので、誰でも簡単に使うことができます。


真空波動研SuperLite


代表的な動画ファイルと鍵の種類

主要な動画ファイルと対応コーデック、それぞれのファイルの特徴を把握しておくことで、動画の再生でトラブルが起きたときも落ち着いて対処ができます。

動画ファイルの形式 説明 主な拡張子
MP4 圧縮率が高く利便性が高いが、非常に多くのコーデックがあるため中身が判別しづらい。
YouTubeの推奨形式はmp4のH264方式。
.mp4 .m4v
.mov .qt
ASF WindowsMediaPlayerで再生可能な形式。ストリーミング配信を前提に開発されているため、DRMというコピーガードに対応。WMP9になり、画質・圧縮率が向上した。 .wmv
MOV Macで動画を扱う場合の標準的なファイル。MP4ベースになっており、MPEG-4の映像コーデックを利用することもできる。 .mov .qt
MPEG-2 PS DVD等の記録形式として利用されている。蓄積メディアを前提に作られたビット誤りが小さい前提での規格。 .mpg .mpeg
.mpe .m2p
MPEG-2 TS 世界各国のデジタル放送規格の多くで採用されている形式。Blu-rayやハイビジョンテレビのレコーダーなどで使われている。 .mpg .mpeg .mp2
.m2p .m2t .mpt
.m2ts .mts .ts .vob
AVI 古い形式のものはファイルが不完全な状態だと再生できない。最大2GBの容量制限などの制約があるので要注意。こちらもコーデックが非常に多い。 .avi .divx
FLV/F4V Adobeが開発元のいわゆるFLASH(フラッシュ)形式。コーデックなどを用意しなくても、ブラウザだけで再生することができた。近年は使われなくなりつつある。 .f4v .f4p .f4a
.f4b .flv


主要な動画プレイヤー

最近の主要な動画プレイヤーは鍵(=コーデック)を内蔵しているものがほとんどで、そのソフトさえあれば、動画再生ができるといったものも増えています。

とはいえ、例えばWindowsMediaPlayerならWindows Media 形式(.wmv)が得意であったり、OuickTimePlayerではMOV形式(.mov)が得意であったり、動画プレイヤー毎に事前に内臓されているコーデックに違いがあり、同じ動画ファイルでも、プレイヤーによって再生できたりできなかったりします。

プレイヤー 特徴 対応OS
Windows
Media Player
マイクロソフトのメディアプレイヤー。Windows Media 形式(.wmv等)の再生が得意。他にもMPEG(.mpg等)、MOV(.mov等)や、MP4(.mp4等) 、MPEG-2 TS (.m2ts等)など、利用頻度が高いファイルへ対応。 Windows
QuickTime
Player
アップルのメディアプレイヤーで、iTunesをセットアップするときに一緒にインストールされるので、その認知度は利用OSを問わず高い。MOV(.mov等)形式の再生が得意。他にも、MP4(.mp4等)、MPEG-2 TS (.m2ts等)など現在の主要なファイル形式に対応している。 Windows / OS X
VLC media
player
OSを問わないクロスプラットフォームのメディアプレイヤーで、内蔵しているコーデックの数が群を抜いて多いことで有名。無料で使えるプレイヤーにも関わらず、豊富な再生機能も搭載されており、動作も軽いため、世界中で多くの人が利用している。もちろん、日本語にも対応。 Windows / OS X
MPC-HC かなり昔からあるオープンソースプレイヤーで、一昔前のWindowsMediaPlayerのような見た目をしている。その見た目の通り、シンプルかつ軽量なので好んで使用する人も多い。VLCなどに比べると再生できる動画の種類は少ないが、ブルーレイを再生することもできる(一部除く)ため、とても便利。 Windows
GOM Player これまた有名なプレイヤーであるGOM PLAYER。非常に多くの内蔵コーデックを有しており、対応している動画の種類が豊富なため、よくVLCと比較される。一時期はマルウエア騒動などもあり、ユーザ離れが進んだが万が一再生できない場合に、必要なコーデックのガイドを出してくれたりと、とても便利なプレイヤー。 Windows

動画が再生できないとうケースの大半が、上記の何れかのプレイヤーを利用することで解決ことが多くあります(もちろんファイルが大きく破損しているなどの状況は除きます)。

また、どのプレイヤーもバージョンが上がるごとにサポートする動画ファイルが増えることが多いので、利用する場合はなるべく最新版をインストールしておきましょう。


それでも再生できないなら「コーデックパック」を追加する

拡張子ごとに再生されやすい動画プレイヤーを使っても再生できない場合には、「コーデックパック」と呼ばれるものをインストールしてみましょう。

コーデックパックは様々なコーデックがひとまとめになったものです。有名なものでは「K-Lite Codec Pack」や「Shark007」などがあります。

これらのコーデックパックをインストールすることで、各動画プレイヤーでも再生できなかった動画が再生されることがあります。

ただし注意点として、コーデックパックは複数インストールしないことをおススメします。これは、各コーデックパック内のコーデックが重複してしまうことで、動画が再生されなくなったり、遅くなったりすることがあるからです。

是非試してみてください。

※※各ソフトのご利用は自己責任で※※

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