iOS8の新機能「App previews」でApp Storeに動画掲載が可能に!
既にGooglePlayではスクリーンショットと一緒に動画を掲載する機能が提供されていますが、AppStoreでもiOS8より動画掲載機能が提供されるようです。
iOS8が公開を間近に控えております(日本時間18日)ので、今回はこの「App Previews」について、WWDC14での発表とDeveloperサイトのソースなどを元にポイントをまとめてみました。
アプリ開発に関わる皆さんは、事前に主なポイントを抑えておきましょう!
動画の仕様やポイントを一気に解説!
【1. 動画の掲載は任意】
これまで通りスクリーンショットのみでも問題ないようですが、動画掲載によるStoreでの検索結果への影響は今後注目した方が良さそうです。
【2. アップロードは今までのスクリーンショットと同じ】
アップロードの方法は従来のスクリーンショットと同様で、iTunes Connectからファイルを選択するだけです。
【3. 言語のローカライズはできない】
アプリが使用可能な全ての国で同一の動画が掲載されるようですので、言語に頼らずとも直感的に把握できるような操作画面を軸にした動画が向いているといえます。もちろん、日本語圏や英語圏など特定のマーケットならば、テキストやナレーションも効果を発揮するでしょう。
【4. 特定の時期への言及や広告に見えるような表現は避ける】
特定の季節やイベントに言及したり、「今だけ100円!」といったようなプロモーションはNGです。
【5.アプリ内課金についてはキチンと説明】
今までも言われていたことですが、特定のケースでアプリ内課金が必要な場合はその点についてテキスト等で補足すべきという記載があります。
【6. 操作する人や手などは表示してはいけない】
必要な場合のみタッチのホットスポットアニメーションなどが許可されているものの、手のジェスチャーを画面にかぶせるなどの演出はNGとされています。このあたりに関しては、何がNGでOKなのか細かい部分をこれから検証していく必要がありそうです。
【7. オープニングロゴや価格表記は避けたほうがよい】
AppStore経由で視聴されることを踏まえると、オープニングロゴや価格表示は、既にユーザが把握している可能性が高いので割愛したほうが良いかもしれません。短い時間を有効に使いましょう。
【8. 動画の長さは15秒~30秒】
GooglePlayでは30秒~2分のYouTube動画が推奨となっていますが、Appleでは15秒~30秒という長さになっています。長めの動画だけを作ってきたディベロッパーの方々はショートバージョンの動画を新たに用意する必要があるかもしれませんね。
【9. サムネイル設定が可能】
デフォルトで開始5秒後のフレームが設定されますが、あとから任意で変更することができます。YouTubeと同じようになるべく興味をもってもらいやすい画面にしましょう(釣りはなるべくやめましょう)。
【10. 解像度はデバイスごとにいくつか存在】
以下の通りデバイス固有の仕様となっています。ユニバーサルアプリの場合は、メインとなるデバイスを対象にして準備する動画の仕様を決めましょう。なお、横向きか縦向きかはどちらか片方です。
[iPad縦] 900 x 1200 ピクセル [iPad横] 1200 x 900 ピクセル
[iPhone/iPod Touch縦] 640 x 1136ピクセル、1080 × 1920 ピクセル
[iPhone/iPod Touch横] 1136 x 640ピクセル、1080 × 1920 ピクセル
【11. ファイル形式はH.264 MPEG4もしくはProRes 422(HQ)】
共に推奨フレームレートは30fpsです。
【12. その他技術仕様(ビットレート、ファイル形式、オーディオフォーマット)】
それぞれファイル形式ごとに異なります。
<ビットレート>
[H.264 MPEG4] 10-12Mbps [ProRes 422(HQ)] VBR~220
<拡張子>
[H.264 MPEG4] .mp4, .mov, .m4v [ProRes 422(HQ)] .mov
<オーディオフォーマット>
[H.264 MPEG4] ステレオ AAC 256kbps 44.1khz VBR
[ProRes 422(HQ)] ステレオ PCM/AAC 44.1/48khz 16/24Bit
あーなんか面倒くさいと思ったあなた..それはもったいない!
動画にはスクリーンキャプチャだけではできないことが沢山あります。例えば、UIのデモンストレーション。アプリの機能や特徴を説明するだけなら画像とテキストだけでも良いかもしれませんが、気持ちの良い操作感や、格好良い戦闘シーンなどは動画でないと伝わりづらいです。
あとは不当レビューの防止。「動かないので★1」、「詐欺アプリ!金返せ!」など、ちょっと待て~!!というレビューをよく見ますよね。アプリの動作には問題がなくても、ユーザが使い方を理解できないと、不当なレビュー評価をつけられたりする恐れがあります。百聞は一見にしかずといいますが、動画でどのように使うものなのかを理解してもらえば、そういった現象も未然に防げるのではないでしょうか。
動画制作はコスト面でハードルが高い!という方は、まずQuickTimeとライトニングケーブルを使って自分でキャプチャ動画を生成するところから始めてみると良いかもしれません。こちらについてはWWDCでもデモが行われているので、気になる方はそちらを見てみると良いでしょう。
AppPreviews、今後の動きに引き続き注目です。
参考サイト:
Apple Developer: https://developer.apple.com/app-store/app-previews/
WWDC14: https://developer.apple.com/videos/wwdc/2014/
